限りある資源を 再利用する
使用済みペットボトルから作られた「再生繊維(リサイクル糸)」を使用した織物です。 リサイクル糸100%織とは、その名の通り「経糸(タテイト)、緯糸(ヨコイト)」共に ペットボトル再生繊維を使用した、リサイクル糸100%の織技術です。 織ネームだけでなく、ワッペンやネックストラップなど、様々な製品でご利用いただけます。
近年、カーボンニュートラルやSDGsによる取り組みが、さまざまな場所で取り組まれる中、企業として、生産者として、環境を意識した取り組みが、社会的評価に繋がりつつあります。 当社でも SDGs の「12)つくる責任、つかう責任」を意識し、資源の再利用の一環としてリサイクル糸の導入を行っております。 お客様の中にも社会へのアピールと環境への意識を考え、リサイクル糸の活用にシフトされるお客様も増えております。
当社では、リサイクル糸のカラーを「約158色」ご用意しておりますので、豊富なバリエーションの中からお選びいただけます。 品質についても通常の糸と遜色ない、安定した品質の糸であり、織り上がりの仕上がりも、自信をもってお勧めできます。 今後も、様々なリサイクル糸が開発される度に、率先して導入していきたいと考えております。
「再生繊維は環境にやさしい」とはいいましても 「どのように作られた物か分からない」と、ご不安もあるかと思います。 以下どのように作られるかを簡単にご説明いたします。
回収されたペットボトルの中から、原料に適しているペットボトルのみを選別し抜き出します。 ※原料に適さない着色ボトルや塩化ビニールボトルを選別し、その後、ボトルラベルやキャップなど余分なものを除去します。
選別したペットボトルを細かく粉砕(約8mm角)後、不純物などを取り除き、しっかり洗浄します。再生原料となる小片(再生フレーク)を作ります。 ※ペットボトルの再生は直接溶かし再利用するのではなく、一旦再生フレークにするのが一般的です。
再生フレークを高温で溶かし、液体状にすることで、糸状の繊維を作成します。これが再生繊維となります。この再生繊維を利用し原綿を作成し糸になります。 ※リサイクル糸を作るには、様々な工程があり手間が掛かります。ですが、リサイクル糸の利用がもっと増えることで、効率化や自動化が進めばと期待しております。
当社でもリサイクル糸を利用し様々な製品を製作しています。 最近では、リサイクル糸を指定し製作依頼されるお客様も増えております。もちろん全ての製品をリサイクル糸にというのは、まだ難しいでしょうが、時代の流れにあわせ少しずつでも資源の再利用に拍車がかかることを望んでおります。
「再生繊維(リサイクル糸)」は、使用済みペットボトルから作られるリサイクル品と聞くと、環境には良さそうですが品質面が気になりませんか?
確かに多くのお客様から質問される内容です。 ですが、ペットボトルのリサイクル技術はとても進化しています。 そのため、糸そのものの品質はもちろん、織り上がりの仕上がりも何ら問題なく、製品によっては見分けがつかない程のレベルです。安心してご依頼ください。
下記では、生地品質検査結果に基づく資料を掲示いたします。 染色堅牢度による、耐光、洗濯、汗、摩擦、昇華、ドライクリーニングなどの 外的条件に対する「染色の丈夫さ」の度合を示しています。