PlaX™

植物由来の
次世代合成繊維

製品を「知る」&「作る」

PlaX™(プラックス)のロゴ

PlaX™(プラックス)植物由来の糸で織る、織ネーム

服の内側についている、小さなタグ。
ブランドの名前を伝えるこのタグを、植物から生まれた繊維「PlaX™」の糸で織っています。

PlaX™ は、サトウキビなどの植物を原料に、素材メーカーの Bioworks株式会社がつくる合成繊維です。
経糸(たていと)も緯糸(よこいと)も PlaX™ の糸で織る織ネームを、Bioworks社と一緒に、世界で初めて形にしました※。

※素材メーカーBioworks社による

植物由来・循環性・抗菌・防臭

2026年6月24日 Bioworks社が、当社との共同開発を発表しました

素材メーカーの Bioworks株式会社が、当社と共同で開発した織ネームについて、プレスリリースを配信しました。
PlaX™100%糸を使用した高密度織ネームと、先染め糸の色見本帳を紹介しています。

経糸も緯糸も、PlaX™ 100%

PlaX™100%糸で織った織ネームの見本台紙。白と緑の2枚の織ネームが並び、どちらにも英字のロゴが織り出されている。それぞれの下に『経 75D PLAX/緯 100D PLAX』と糸の仕様が書かれている

この織ネームは、PlaX™100%糸を使用しています。
経糸に75デニール、緯糸に100デニールの PlaX™ の糸を使いました。デニールは糸の太さを表す単位です。

この糸を、当社の「高密度織」で織り上げます。
糸をすき間なく細かく詰めて織るので、細かな文字やロゴも、ポリエステルの織ネームに近い精度で表現できます。
Bioworks社の事例紹介では、「従来のポリエステル製織ネームと遜色のない仕上がり」と紹介いただきました。

PlaX™100%糸を使用した織ネームは、当社と Bioworks社が世界で初めて開発したものです※。
同じ糸で、ジャカード生地のサンプルも織っています。

PlaX™ の織ネームは、ご注文いただけます。量産のご相談も承ります。

※素材メーカーBioworks社による

糸を先に染めた、11色の色見本帳

PlaX™の先染め糸の色見本帳(DYED YARN SAMPLE BOOK)。50デニールの糸が、ピンク、赤、オレンジ、黄、青、緑、ベージュ、黒、グレーと2種類の白の、あわせて11色並んでいる。植物由来の原料のため染めるたびに色の差が出る、という注意書きが添えられている

織る前に糸を染めておく「先染め」の PlaX™ 糸を、11色そろえています。太さは50デニールと100デニールの2種類です。

織ネームでは、経糸を白に固定し、この色糸を緯糸に使って柄を表現します。
経糸が白のため、濃い色はやや明るく仕上がります。色の見え方は、試しに織ってご確認ください。

見本帳に無い色は、糸を別に染めてご用意します。この場合は、まとまった量と期間が必要です。
また、植物由来の原料のため、染めるたびに色にわずかな差が出ることがあります。

小さな部品から、素材を見直す

服の生地は、石油からつくる素材から、環境に配慮した素材へと切り替わりつつあります。
一方で、タグやボタンなど服を構成するパーツには、まだ石油由来の素材が多く使われています。

生地とタグの素材をそろえると、服を回収したあとに、原料へ戻しやすくなります。
PlaX™ は、ほかの素材と混ざった状態からでも化学的に分解して原料に戻し、もう一度繊維にできることが確かめられています(Bioworks社 2026年6月発表)。

もちろん、タグを1枚変えただけで、服全体が循環するわけではありません。
それでも、製品を構成するパーツを1つずつ見直すことが、その第一歩になると考えています。

代表取締役社長 松川晃久

織ネームは、単なる表示ラベルではなく、ブランドを証明し、価値を伝える最小のメディアだと考えています。今回のPlaX織ネームは、ブランドの世界観を大切にしながら、素材選択や製品全体の設計まで考えるための新しい選択肢です。

また、PlaX100%糸によるジャカード生地サンプルや先染め糸見本帳にも取り組むことで、私たちが培ってきた高密度織技術を、ブランドタグだけでなく生地や新しい用途へ広げていく可能性も見えてきました。福井県坂井市丸岡町で100年培ってきた織の技術を、これからの時代のものづくりにつなげていきたいと思います。

(2026年6月24日 Bioworks社のプレスリリースより)

これまでの歩み

  • 2024年11月公益財団法人 若狭湾エネルギー研究センターの「令和6年度 新産業創出シーズ発掘事業」に採択されました(事業名「植物性由来の生分解性新素材糸を用いた織ネームタグの開発」)
  • 2025年シャトル織機で、経糸に再生繊維のキュプラ、緯糸に PlaX™ を使った試作も行いました
  • 2026年6月経糸も緯糸も PlaX™ の織ネームを、Bioworks社と共同で発表しました(プレスリリースの配信は Bioworks社)

PlaX™ とは

PlaX™ は、サトウキビなどの植物からつくる「ポリ乳酸(PLA)」に、Bioworks社独自の植物由来の添加剤を組み合わせた新しい素材です。
これまでのポリ乳酸の品質と機能を、大きく高めています。

植物由来

PlaX™ は、添加剤も含めて植物由来の原料でつくられています。
原料のサトウキビは、持続可能な方法で育てられたものです。栽培で使うエネルギーや水の量、温室効果ガスの排出量が管理され、働く人の権利や地域の食料を守ることにも配慮されています。
PlaX™ のペレット(糸になる前の粒)は、USDA(米国農務省)のバイオプリファードプログラムで、バイオベース度99%の認証を取得しています。

つくるときの CO2 と水を減らす

  • ポリエステルと比べて、長繊維(フィラメント糸)をつくるときの CO2 排出量を70%削減。短繊維(原綿)では50%削減
  • 綿と比べて、原料から糸をつくるまでの水の使用量を92%削減
ポリエステルPlaX™
PlaX™とポリエステル長繊維(フィラメント糸)をつくるときの CO2 排出量70%削減
綿PlaX™
PlaX™と綿原料から糸をつくるまでの水の使用量92%削減

(数値はいずれも Bioworks社 2026年6月発表)

燃やして処分するときも CO2 の排出を抑えられ、ダイオキシンなどの有害な物質を出しません(Bioworks社 2026年6月発表)。

循環する素材

PlaX™ は、工業用のコンポスト(堆肥化)の環境で、微生物によって最終的に水と二酸化炭素に分解される性質(生分解性)を持っています。

ただし、PlaX™ の糸から生地や衣料品をつくるとき、組み合わせるほかの素材によっては、製品として生分解性をうたえない場合があります。素材の性質が、そのまま製品の性質として常に保証されるわけではありませんので、ご注意ください。

また、使い終わったものから同じ品質の素材をつくり直す「ケミカルリサイクル」と相性がよく、資源を繰り返し使う仕組み(クローズドループ)の実現に向けた研究開発が進められています。

安全性(エコテックス®認証)

次の認証は、PlaX™ の糸そのものに対するものです。

PlaX™ の原綿(短繊維)と原糸(長繊維)は、「エコテックス®スタンダード100」の認証を、製品クラスⅠ(乳幼児向け製品)として取得しています。エコテックス®国際共同体が認定した試験機関が、1,000種類以上の有害な化学物質を調べ、厳しい基準を満たした製品だけに与えられる、繊維製品の安全性の国際的な認証です。

【認証内容】
認証製品名 PlaX™
認証の対象 PlaX™ の原綿(短繊維)・原糸(長繊維)
製品クラス Annex 6 製品クラスⅠ(乳幼児向け製品対象)
認証取得日 2024年10月2日

抗菌・防臭性

PlaX™ の抗菌性・防臭性は、後から加工したものではなく、素材そのものが持つ性質です。乳酸に由来する抗菌効果で、繊維の上でモラクセラ菌や黄色ブドウ球菌が増えるのを抑え、においを防ぎます(Bioworks社 2026年6月発表)。

抗菌効果が実証されている菌種
黄色ブドウ球菌、大腸菌、肺炎かん菌、モラクセラ菌
防臭効果が実証されている成分
酢酸、イソ吉草酸

効果の出方は、生地の織り方や使う染料によって変わります。抗菌・防臭効果を表示する場合は、メーカー様で公的機関などの評価を受けたうえで表示されますよう、お願いいたします。

PlaX™ の織ネームをご検討の方へ

PlaX™ は、ポリエステルとは性質の違う素材です。ご検討の前に、次の2点を知っておいてください。

熱について

PlaX™ はポリエステルより熱に弱い素材です。織ネームへのアイロンや熱圧着は、高温(目安120℃以上)を避けてください。

色移りについて

PlaX™ はポリエステルに比べて、高温下での色移り(昇華)に弱い素材です。濃い色の織ネームを白や淡い色の製品に付ける場合は、事前に試験・評価をお願いします。色移りの心配が少ない白×白の仕様もご用意しています。

ご相談いただいたときに、用途と加工の条件をうかがい、向き・不向きを含めてご説明します。

PlaX™ の織ネームについてのご相談

素材の見直しをお考えの方、色や仕上がりを実物で確かめたい方は、お気軽にご相談ください。
試作から量産まで、ご相談を承ります。

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