繊細な表現や複雑な デザインも製作できる
簡単に言いますと「細い糸を使い、織り目(隙間)をできるだけ小さくし、細かく織り上げる」技法です。 つまり、生地の密度が高く、とても綺麗で、高級感のある仕上がりになります。 表現度の美しさは「高密度織 < 超高密度織 < Fineネーム織」の位置づけとなります。
織物では「糸の品質・耐久性」と「織技術」がとても重要です。利用する糸や織り方によっては、糸が切れてしまうこともあります。 そのため、細い糸を使い、織り目を小さくし、高密度な生地を製作するには、ハイレベルな技術が必要になります。 当社では、糸の開発、織り方の工夫、高密度織機の導入など、様々な試行錯誤により、高密度織・超高密度織での織技術が可能となりました。 当社でも様々な製品に当織技術を導入し、その品質の高さと仕上がりに、皆様から評価をいただいております。
最近では、テレビ、スマホ、パソコンなどの液晶パネルが進化し、どんどん高画質化しています。それは、1インチの枠の中に、発光体マス(ピクセル)をいくつ埋め込み、色を表現できたかで、映像の綺麗さが変わります。 それは、織物でも一緒です。決められた枠の中に、多くの糸を入れ織り込むことで、デザインや絵柄の表現度が変わります。つまり、枠が決まってるのであれば、糸を細くし多くの糸を織り込むしかありません。そのため、細くしても強度があり、品質の良い糸を開発し使用します。 それを可能としたのが、当社の「Fineネーム織」です。糸の細さや品質、その糸を使った織技法など、当社が独自に開発した超高密度織の上を行く織技術です。その品質を是非お試しください。
ここでは織り方による絵柄の表現を比較していきます。実際にどの程度違いが出るのかご確認ください。 ※画像だけでは分かりづらい点もあるかと思いますがご了承ください。
織ネームの絵柄に、少し粗さが出ています。もちろん、一般的によく利用される平織ですので、細かい表現でなければ品質は十分です。コスト優先でしたらこちらが一番勝ります。
〈ご利用用途〉 デザインにあまり拘らず、コストを抑えたい方にお勧めです。
次に高密度織です。一般的な平織に比べ、一目瞭然で違いが判ります。やはり表現力、美しさ、品質面など、文句のない仕上がりです。こちらの方が高品質といえますね。
〈ご利用用途〉 デザイン、コストの両面で拘りたい方にお勧めです。
次に超高密度織です。なかなか画像では比較し辛いですが、手に取るとやはり違いがわかります。また、高密度織りに比べ、小さな絵柄などのデザインもしっかり表現されています。
〈ご利用用途〉 デザインや高級感に拘りたい方にお勧めです。
次はFineネーム織です。こちらは超高密度織との比較になるかと思いますが、「デザインの立体感」「文字の滑らかさ」「カラーの発色」など、超高密度織よりもしっかり表現されています。
〈ご利用用途〉 「他社で制作を断られたデザイン」や「かなり込み入ったデザイン」など、究極の表現を織物で行いたい方にお勧めです。